魅惑の街 アキハバラ 〜エロ漫画専門店編〜
お待たせいたしました、公約通り2月頭のknockerJAPAN配信!
…と思ったら2週目入っていた。もうとっくに月頭ではない。(TSUTAYA時間だとセーフ)
最近は専ら、舞台の台本を書いています。
演劇の台本いわゆる戯曲を書くのは初めてで、面白いものをかけているのか、そもそも戯曲として成立しているかもわからないというのが本音。
5月に公演する予定なので、冷やかしにきてください。
今回はknocker初の挑戦『街knock』シリーズ第一弾、《アキハバラ》
※街knockとは、面白そうな街までカメラを抱えて出かけて行き、ツテ無しアポ無しで片っ端から雑談するというトンデモ企画。『雑談の場数を踏む』ということを重視している。
2月4日。13時。
代表兼映像製作のこうちゃん、先日からカメラマン・アドバイザーとして参加してくれているスズ、それから僕は秋葉原駅に集結した。
初めての『街knock』。愛機ax-2000・相棒kissx7・老体ハンディカムと、各自カメラを分担してアキバを徘徊する。
電気街から「オタクの自室」へと進化し、今も変化を止めない秋葉原。
MDXビル下のフリマでウィンウィン動いていた電動ゴジラ(5700円)
喉が渇いたら知的飲料ドクペを飲み干せ。
腹が減ったらサンボを食え。
アニメ・ゲーム・漫画の広告がビルを覆い、メイドたちが笑顔を振りまき、物珍しそうな観光客が写真を撮りまくる___そんなこの街の空気に疲れたら、適当な喫茶店に入って、窓の外の様子を眺めるのも一興だ。
徘徊をはじめて三時間。
僕たちはある店の前で足を止めた。
裏路地の奥から、美しい三人の女性が僕たちを見つめていた。その魅惑的な肉体は、見るものの心を掴んで離さない。
そうここは、成年コミック専門店オータムリーフ。アキ バ・・・。
ここにたどり着くまでに、謎の美術商や、クセが強い通行人の方、サン○リー組織からの使者(オバサン)相手に雑談を挑み、ことごとく失敗していた我々は、荒んだ心を癒すという純粋な目的を果たすため、フラフラと入り口に引き寄せられていった。
しかし入り口直前で逡巡した。
カメラ問題である。
合法の成年コミック専門店といえど、お客様のプライバシーは絶対。カメラレンズが誰かの顔をとらえるようなそぶりを見せれば即つまみ出されてしまうだろう。しかし『門戸を叩くもの』knockerとしては、最初のコンタクトを動画に収められないのは痛い。さてどうしたものか。我々は議論に議論を重ねた。
結果、僕とこうちゃんが入り口に消えて行くカットを撮っておいて、中に入った我々が何とか雑談を盛り上げ、機をみて『チョビーッと撮影してもいいっすか?』と懇願し、knockerとしての体裁を守った撮影をする。という折衷案が通った。
いざ!エロ漫画の洞窟へ!!
うっ。入り口からはやや饐えたような匂い。
中に進むと、四方八方は夥しい数の成年コミックで埋められている。僕のような若輩だと顔を赤らめてしまうような言葉がびっしり羅列され、表紙には思わず股間が切なくなるようなイラストがずら〜り。
なになに、『惚れ時々ヌクもり』・・・ほほう・・・。
店内には中年層の男性が割と早い回転率で、ひっきりなしにやって来ていた。
お客様の購入率も高く、店員さんは一人で忙しそうにしている。
店の雰囲気、忙しさを鑑みて、この場は一旦退散するべきか・・・。
否! ここで雑談してこそ、漢!!KnockerJAPANである!!
ついにアキバ最初の雑談!!(プライバシー保護のため顔・名前・特徴は伏せています)
先に結論から言うと、撮影・録音はできなかった。
何度か食い下がってはみたのだが、やはり・・・ダメだった。せめて店員さんの写真を一枚だけ・・・と言うお願いも通らなかった。このブログを読んでくださっている皆さまに生の雑談の様子がお伝えできず申し訳ない。
なので、今回は会話文で、面白かった部分を抜き出していきたいと思う。
刊行ペースと売り上げ
knocker「すごい量ですね。新刊はどれくらい出ているんですか?」
店員さん「10年間落ち続けてるよ。刊行ペースも売り上げも。今は三人で回してるけどね、ギリギリ限界ってとこかな。取り付け問屋も潰れてるしね」
割れ(違法アップロード)について
店「君たちは買うの?成年コミック」
k「いや全く・・・買いはしないけど、ネットでたまに読んだりしますね。無料のやつ」
店「ほらね。最近の若者は情報にお金がかかると嫌がるんだよなぁ。無料で当たり前だと思ってるから。」
k「割れ対策とかはどうしてるんですか?」
店「俺たち(販売店)や皆さん(消費者)が割れに気づいても通報できないんだよ。出版社か作家が言わないと。著作権と版権がないと、何言っても聞いてくれない」
k「ええっ?じゃあ気づいたらどうしてるんすか?」
店「とりあえず出版社に教えてあげるけど、そこまでだね」
購入者層は
店「あーそう言うのは一切お答えできません」
児童ポルノ禁止法・その他規制について
店「あーこれも出版社の問題であって、うちは関係ない。マルセイがついてるものしかおいてないからね」
マルセイマーク
店「出版社も作家さんも頭抱えてるみたいだけどね」
似たようなもん問題
k「TSUTAYAのアダルトコーナーでも思うんですけど、なんか全部似てますよね。どれ見てもどうせ全部同じのような気がして」
店「まぁそんなもんですよ」
k「今月はこれを売ろう!みたいなのはあるんですか?」
店「ないない。もうお客さんが買うもの決めて来るし、そうじゃない人はランキング上位を買うし、アキバブログさんみたいな大手ブロガーが取り上げてくれたら、それで売り上げが変わったりするから。僕らからオススメすることはまずないです」
仕事を始めたきっかけ
k「どうしてこの仕事を始めたのか、差し支えなければ教えてください」
店「そもそもアキバでゲーム売ってたんだ。その時に、○○社(成年コミック専門出版社)の人から声かけてもらって、この店の開店からここで働いてる感じ」
k「エロいものを売る、って抵抗はなかったんですか?」
店「ゲームもエロゲ売ってたしね。そう言う街だよ、ここは」
最後にもう一度、後ろ姿だけでも!と写真撮影をねだったが、認可は降りなかった。
雑談中なんどもお客様が大量のコミックを買っていた。一冊千円ほどのコミックを10冊ぐらい持って帰る人もザラであった。この様子を見ていると、とても売り上げが落ち続けているとは思えない。しかし、一時間半ほどの雑談時、若者は一度も来なかった。店員さんの言う通り、若者は情報に金を払うことを嫌う。
今後のエロ漫画産業は、成年コミックが、中年コミックの域を脱することができるのかにかかっている。
街knockはまだまだ続く。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
寺田 空
ep9「少年よ、寝袋を抱け。Ⅰ」東北日本酒蔵元ヒッチハイク巡りの旅!!
お久しぶりです、soraです。
最近更新が遅れてスンマセンでした...言い訳するつもりはございやせん...
さて、今日からは久しぶりにknockerJPNネタ。
りくと僕が一ヶ月半ぶりに感動の再会を果たしたのは、日本に帰ってきてから2日後(!)のことでした。びびったぜ。
実はその頃両親が東京に遊びに来ていたので、4人で飯食ったりしました。僕はバンクーバーがいかに素敵な場所であったかを熱弁するだけやったけど。
【アメリカで日本酒売りてぇ】
楽しい時間を過ごしながらも、りくと僕はknockerJPNの話で持ちきりでした。
『日本酒の定期配送サービスを海外で展開する』ためにはどうすればいいかをひたすら検討。まさに議論百出。その中には、こんな会話もありました。
空「カナダで日本酒の取材してきたやで」
りく「おう、どうやった」
空「日本酒を飲んだことがあるか? 頻度は? 日本酒についてどんなイメージを持っているか? 定期配送サービスがあったら利用したいか?とかな。」
りく「で、で、どうやった?」
僕は黙って取材メモを見せました。
りく「おお!やっぱ日本酒ブームやな!みんなよく飲むんやな。みんな好きって書いてるし!」
空「うん。でも...」
りく「あぁ...」
そう、取材した7名のカナダ人のうち『定期配送サービス』を利用したいと答えたのはたったの1人しかいなかったのです。
この事実を僕達はポジティブに捉えました。やっぱり定期配送サービスを利用したい人は絶対にいるんだ、と。だって僕は酒好きの人を選んだわけでもないのに、マンジットは『めちゃめちゃいい!!』と言っていたんだし。
しかしもちろん、似たようなサービスを提供する会社はすでにありました。
そこでKnockerJPNがどうやって差をつけていくか。
【職人をフィーチャーするんや!これや!!】
いろんな意見が2人の間を飛び交い、アイデアが生まれてはメモに溜まっていきました。
そんな時、りくが面白いことを言いました。
「付き合いでいった居酒屋にたくさんの日本酒があった。」
「それまで日本酒なんてどれも一緒だろうと思っていた。しかしそこの大将がある日本酒の成り立ちやそれを作っている人の話をした。」
「話を聞いた俺には、その日本酒はただの日本酒には思えなくなっていた」
面白い。面白いゾォ!
りく「これだ!!!!職人のエピソードを漫画と文章で表現して、それを酒と一緒に送る!!!冊子みたいにしてな。買った人が必ず職人のエピソードを読んでから酒を飲むように、箱を開けたら冊子が一番に出てくるようにする。appleみたいに!!!!!」
空「わかったぞ!!ファーストフードのお盆とかに入っとる生産者の声みたいなのに、よりフォーカスするんやな!!!!!あれ誰も読まんけどあれがもしめちゃめちゃおもろかったら、そりゃ面白いや!!!!!!」
りく「これは...いけるぞ!!!!!!」
空「いける...いける....」
りく「よっしゃぁああ!」
空「YEAHHHHHHHHHHHHHHH!!!!( ^ω^ )( ^ω^ )」
りく「そういやさ」
空「うん」
りく「空は作家になりたいとか言っとったな。雑談の時も放送作家やったし。小説も書きよるし」
空「ま、まぁなりたいけどなぁ...あ!!」
りく「はっはっは。任せた」
何をかくそう、この会話が『味わいをアートに』のきっかけなんです。生みの親なんです。
ここにknockerJPNのテーマが爆誕しました。
「数値化できない部分を、数値化できないことで表現する」
そうと決まれば、あとは何が必要か。
まずは企画書? 次にパトロン? いやいや金? いやいやいやコネ???
うるせー!ですよ。バカヤロー!ですよ。こっちにはそんな暇がねぇんだ!
怒れる僕たちは、東北の日本酒蔵元を回って、一個でも多くの職人のエピソードを聞き出すことにしました。ヒッチハイクで。
今日も読んでくださりありがとうございました!
ガンガン更新していくんで、ガンガンコメント、シェアお願い致します!!!
【おすすめ本紹介!】
これも中学校の頃から読みたくて読みたくて、先日50円で購入しました。もうあらすじなんて書かなくてもみなさん読んでるかもですね。
さらっと読んでイラッとくるぐらいドチャクソ面白かった。めちゃんこおすすめです。
ep8 「空、カナダへ。③」短期留学で僕が体験した『Vancouverite精神』とは何か。&今日のおすすめ本『あどりぶシネ倶楽部』
こんばんは!soraです!!
今日は映画の撮影でした。木に登って撮ったからか、死ぬほど蚊に刺されました。夏ですねぇ〜〜。
今日も留学について書きますよ。いいかげんしつこいと自分でも思うんですけど、どーうしても書きたいことがあって。もうちょっとお付き合いくださいな。
【朗報】カナダにて、寺田空、ついにモテ期か?
バンクーバーで過ごし始めて以来、ずっと気になることがありました。
『こっちの女の子、俺の目を見て微笑んでくるんだけど?』
それは通学のバスの中でも、大学構内や、街を歩いている時でさえも。
なんで??なんでそんなに微笑んでくれんの??嬉しいけどさあ...
いやもう...そんな優しくしないで...どうして...こんな俺にどうして...
あ、アァァァ...
「あ、わかった。俺モテ期だ。(確信)」
苦節19年。カナダの地でついに花開いたというわけか!!!!
僕は歓喜に打ち震える思いでした。だって、みんなめちゃくちゃ可愛いし!!!
...まぁもちろんモテ期でもなんでもなかったんですけどね。(ケッ、ぬぁーにがモテ期だ。あんなもんあってたまるかよ。)
謎の答えは恩師carolynが教えてくれました。
「キャロリン、僕モテ期ですわww」
「ソラ、残念だけど、それはvancouveriteたちよ」
「なんそれ」
vancouveriteとはバンクーバーに長く住んでいて、バンクーバー人の考え方が染み付いている人たちのこと。キャロリン曰く、優しくて思慮深くてふれあいが大好きなvancouveriteにとって『アイコンタクト』はとっても重要。だから、どこでも誰とでも目が合うと微笑むのがマナーだそうです。
正直落ち込みましたが、でもすごくいい習慣ですよね。微笑む方も、微笑まれる方もなんだかハッピーになれる。
「そうよソラ。今度からあなたも微笑み返してあげなさい。そしたら、あるいは、ね。」
キャロリンは他にも素晴らしいことを教えてくれました。
「ソラ、go with the flowよ。vancouveriteは人生の楽しみ方を知ってるの。どんなにきついことや面倒なことがあっても、川の流れのようにさらさらと乗り切るの。慌てたり焦ったりしてもいいことはないわ。だからgo withe the flow。忘れないで」
確かにバンクーバー人は本当に毎日楽しそうでした。本気でカナダに移住することを考えるくらい。
↓キャロリンと僕
【オススメ!】バンクーバー行くならここは行っとけ!!
約束通り、次に僕がバンクーバーに行ってもここだけは絶対外せない場所を紹介いたします。
1、Vanvouver art gallery
ダウンタウンの中心にある美術館。
目立つ外観なのでみんな目印にするだけで行きそびれがちですが、めちゃくちゃ面白かった。僕らが行った時は現代を牽引している(していた)芸術家の作品を世界中から集めて展示していました。そのジャンルは映画や建築など多岐にわたっており、自分のお気に入りのエリアを探すのが本当に楽しい。
何より気に入ったのは美術館の作りです。構造はシンプルなんですが、随所に隠し扉みたいなドアがあって、どんどん先に進んでいくうちに自分がどこにいるのかわからなくなるんです。しまいには、3階に上がるためのエスカレーターでさえ見つからない。わくわくさせられました。
↑釘付け
↑サウンドシステム
↑ゴダールでござーる
2ACME CAFE
ここはダントツオススメ。コーヒーはとっても美味しいし、店の静謐で知的な雰囲気が最高。
店員さんがスマイルで声をかけてくるタイミングも絶妙。だから、勧められるがままにケーキとクッキーを注文してしまいます。これもめちゃ美味い。早くまた行きたいです。
治安悪めのgas townにあるので、行くときはちょっと注意して(笑)
3 Vancoucer Aquarium
ここはちょっと普通の水族館と違う。
美しすぎる海の生物が堪能できるだけでなく、バンクーバー近海のシビアな環境問題も多角的な視点から取り上げていて、複雑な気持ちになります。
海は大事にしなきゃなぁ。
↓蜷川実花さんっぽい
↓超幻想的空間
↓ありえないアングルからも楽しめる
↓これ、何に見えます??
↓ウミガメにはクラゲに見えてしまうそう。間違えて食べちゃうことも...。
ポイ捨ては文字どおり、生き物を殺すんですね。気をつけよう。
さ!!!今日も読んでくださりありがとうございました!!!
だいぶ長くなってしまったけど、ここまで読んでくれたあなたはもうカナダに行きたくてたまらないはず!!!行くときは是非僕も連れてってください。
今日のおすすめ本はこれ。
学生の自主制作映画ってこんなにダサくてアホで、でもカッケェってなります。
映画は人間の暗闇の中にある小さな光を映し出すもの。
解説はなんと大林宣彦。僕もその解説読みたさに古本屋で50円で購入しましたが、漫画自体も最高に好きです。あと2年の間に神野を超えるゾォ!
ep7「空、カナダへ。②」UBCの授業内容! &UBCのみんなで歌ってみた!
おはようございますsoraです。
昨日は友達の舞台を観に行ってました。
僕の映画に出てもらう役者さんも何人か出ていたので、観劇し終わってからすぐに映画の打ち合わせを持ちかけて、そのまま遅くなってしまいました。
楽日まで頑張ってな〜〜
前回はフィジーに住んで変わったこと、海外留学のきっかけを書きました。
今日はいよいよカナダ編。一回でまとめられるかなぁ... ←てんで無理でした
Vancouverでの暮らし
カナダで過ごした一ヶ月は、主に日中をUBCで過ごし、土日や平日の放課後はvancouver周辺を友達と散策することに当てていました。
UBC
UBCではEGC(English for Global Citizen)というクラスで勉強していました。
クラスメイトには、早稲田大・北海道大・上智大・明治大・大阪電通の人がいたので、志を同じくする友達を作るいいきっかけになりました。
↓スケジュール
そこでは家庭問題から国際的な環境問題まで、幅広い議題について話し合い、調査し、発表するという流れで授業は進みました。
↓会議
主に、自分が現時点で持っている知識をどれだけ英語で話せるかのトレーニングです。
ここではまだ日本人だけなので、拙い英語でも大丈夫ですが、日本語を話すのはもちろん厳禁。
これは「English only system」と言って、もし日本語が先生の耳に入ると、即刻学生証を没収され、謹慎しなければなりません。
ストイックだなぁ...と最初は引いていましたが、実際この制度のおかげで英語の上達は早まったと思います。
↓調査
これは実際に外に出て英語で情報を聞き出すトレーニングです。
しかし、調査テーマが『民族別に見た家庭内格差』など比較的重めなので、喋るのも聞き取るのも一苦労です。
驚いたのは、インタビューを受けてくれた方が皆真剣に答えてくれたことです。
僕らが話しかけると、待ってましたと言わんばかりに自分の考えを話すんです。
特にUBC生の場合は、一人に質問すると周りにいた生徒が寄っていてしまいには5人グループでディスカッションが始まったりする。
でも、「あなたたちは友達なんですか?」と聞くと、一同が顔を見合わせて『いや!知らない!』って。なんか素敵。
↓発表(準備)
発表は自分たちの考えを的確な英語で表現するトレーニングです。
僕らはグループに分かれ、それぞれの調査内容をプレゼンします。
本番はいつもめちゃくちゃ緊張。
なんせ、聞き手はネイティブレベルで英語を話す留学生。
本当、留学中で唯一、憂鬱な時間だった...笑
そういえば一度、バンクーバー近海の汚染問題についてプレゼンしていると、中国人と日本人の留学生二人が突然口論になったりもしました。
僕らのグループが呆然として聞いていると、どうやら領海侵犯をしたのしないだので日本人が喧嘩を売ったよう。あれはいたたまれなかったし、悔しかったなぁ...。だって、俺たち頑張って準備したんだぜ?
↓仲間たち
UBCの思い出でPV作ってみたり。
Grobal Citizenということで、K'naanの名曲『wavin flag』に乗せて、PV作ったりもしました。
最初は少人数だったのが、
気づいたら超大所帯に!!!
即席で作ったにしては超よい出来。みんなのおかげです。
次回こそカナダで学んだことを書けたらいいなぁ。なんせ、書きたいことが多すぎて、どれから書いていいかわからないんです〜
今日も読んでくださりありがとうございました!!
明日は久々の映画撮影です!ガンバリマす!!
あ、オススメ本紹介!!それもまた明日にします〜〜〜
ep6 「空、カナダへ。」① なぜ寺田空は海外に行きたがるのか。&今日のおすすめ書籍
こんばんはーsoraです。
今日は大学で、5人もの友人から『お前のブログいつも楽しく読んでるよー』と声をかけてもらいました。いやぁうれしい! ってか、意外とみんな、読んでくれてるんですね...。あんま変なこと書けないなぁ。
さて、なんとか学年末試験を乗り切った僕。
りく、待たせたな。 やっと春休み! ガンガン雑談してこうぜ!!
...とはいきませんでした。ゴメンなさい(cv 千石撫子)。
試験を終えた僕はすぐに実家に帰って身支度を始めていました。
だって、その春休み(今年の2月〜3月末)を利用してカナダ最高峰の大学ブリティッシュコロンビア大学(UBC)に短期留学をすることが決まっていたからです!
と、いうことで、『knockerJPN番外編』第一弾として僕の留学記を何回かにわたって書いていきます。ゴメンなさい。
【小学校からの夢】海外に帰りたい。
物心ついてから、僕の初めての海外は保育園児の時でした。
祖父母が国連のボランティア活動をしていた関係でフィジーに居て、彼らに「空もおいでよ」と誘われたので、日本と両親から離れて約半年間過ごしました。
最初の頃は寂しくてビービー泣いたりもしましたが、
祖父母と外出したり(写真はマグロを捌いているところを見ているところです)、
現地の幼稚園で友達ができたり、
ポニークラブに行ったり、
祖母の友達に絵を習ったりしていくうちに、
すっかり、フィジーでの暮らしが好きになりました。
いろいろ遊びましたが、僕の一番のお気に入りは、家にお手伝いさんとしてきてくれていた「タライさん」という現地の女性と話す事。
タライはドジで泣き虫な僕をよく可愛がってくれました。
一緒にもののけ姫を見ていた時なんか、僕がこいつ(下)にビビっていたら、タライは
「SORA!! Don't be afraid! It's just SAUSAGE!! 」
なんて言うんです。
それで僕が大ウケすると、彼女はおどけながら「お腹すいちゃったからソーセージ焼こうか」っていつの間にか冷蔵庫を開けている。
タライは冗談を言うのと、盗み食いするのが得意で、いつも勝手に冷蔵庫の中身を食っては祖母に叱られていました。
他のお手伝いさんの記憶は全くありませんが、タライとのおしゃべりは今でも覚えています。写真がないのが残念...。
実は当時フィジーでは紛争が起きていたのですが、祖父母が細心の注意を払って行動してくれたので、幸い何にも巻き込まれずに済みました。ただ一度、家で晩御飯を食べていた時にパンパンと外から音が聞こえたことがあります。その場では「花火でしょう」と言っていましたが日記には「銃声が聞こえた」とありました。
半年たって日本に帰って、いろんな人に「空はよく喋るようになった」と言われたのを覚えています。
日本にいる頃は人見知りで恥ずかしがりだった僕は、いつの間にか人と喋る楽しさをフィジーで教わっていました。
小学校でもたくさんの友達ができ、毎日楽しく過ごしていました。
また、「何が一番楽しかった?」と聞かれた時は、いつもその日の気分で「ポニー」とか「幼稚園」とか「タライ」とか適当に答えていましたが、実際、一番心に残っていたのは現地の匂いでした。
どんな匂いかと聞かれても上手く答えることはできませんが、フィジーでいつも嗅いでいたココナツのような甘い香りは小学生になっても忘れることはできませんでした。
どうしてもあの匂いをもう一度嗅ぎたい。
ずっとそう思っていくうちに、いつの間にか目的がすり変わって、『どうしても海外にもう一度帰りたい』と思うようになりました。
両親は、小学生の僕が「留学したい!」と言うのを冗談ととらず、いつも真剣に考えてくれました。
しかし、小学生になってから剣道に熱中し、とても忙しかったので、その夢を叶えるのは非常に困難でした。
【ついに!!】海外留学へ。
時は流れ、明治大学に入ったことで、やっとその夢を叶えることができました。
僕が利用したのは短期留学プログラムです。それを使えば、長期に比べ安価で、しかも大学の長期休みを利用して海外の大学(明治と提携している大学)に通うことができます。
たくさんある候補の中で、僕は3つの大学に目星をつけました。
まずはアメリカのカリフォルニア州立大学。
この大学のロングビーチ校は大物映画監督や俳優を多く産出していることで有名です。
しかし、実は僕、大学一年生の夏休みにアメリカに行っているので...その...彼地の酸いも甘いも味わってきたわけですよ.....タクシーにめちゃくちゃぼられたりね...。
次にカナダのブリティッシュ・コロンビア大学。
バンクーバーはハリウッドと並んで映画産業が活発な街です。そして留学満足度が非常に高いのもカナダの特徴。治安もいいので、最有力候補でした。
そしてイギリスのマンチェスター大学。
これは単に、父親が住んでいたというヨーロッパに僕も行ってみてぇな〜っていう感覚的チョイス。
熟考の末、UBCに短期留学することに決めました。
そこで僕が体験した新しい知識、新しい感覚、新しい文化、新しい幸せ。
それらについてはまた次回に書いていきますね〜〜。
今日も読んでくださりありがとうございました。
あ!!!そういえばOさんから『おすすめ本を紹介して』と言われたので、一応。
言わずと知れた名紀行文。僕はこれを読んで発狂しました。「沢木さんが仕事を辞めたなら俺は大学を辞めたやらぁっ!!!」
ブックマーク・シェア・「読者になる」・コメントしていただけると本当に嬉しいです〜〜!!
さてさて、ではでは〜〜。
ep5「大学、やめねぇ?」...眠れないトーキョーナイト... &「泉鏡花に会いたい!!!」
こんばんは、soraです。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
ところで今、泉鏡花がキテます。ちょこっと書かせてください。
↓鏡花先生。年上の女性によく可愛がられたとか...
最近大学の講義で泉鏡花作品を彼の生い立ちから探るという研究をしていたのですが、彼は本当に面白い人間です(確信)。
彼は彫金師の父と芸術家の流れを汲む母という職人的かつ芸能的な家庭環境のもと育ちました。しかし、幼いうちに母親を失っているせいか、彼の作品には母像への切実な希求が見受けられます。(しかも結婚相手の名前が母親と同じ『すず』...)
また、京都風の高度な都市的要素と北陸の風土らしい土俗的要素を併せ持つ石川県金沢市に生まれたことで、土俗的な世界における人外の存在への感受性も非常に高いです。
僕が一番面白いと思ったのはこの部分で、つまり彼は成人して作家として飯を食うようになっても、当たり前のように妖怪の類は存在すると考えていたことです。だから柳田國男が『遠野物語』を発表した時は狂喜して、すぐに「山姫はどこにおるのかね」と聞いたそうです。
僕も妖怪が大好きですがそれは結局、「当時の世情や人々の想像力があんなトンデモないフォルムのものを生み出した」という点で一番惹かれているからです。しかし、鏡花はその存在を信じ、心の底から恐怖していました(天井には必ず目張りをしていた)。周囲の人間はさぞ大変だったことでしょう。
でも、あれだけ能楽的で幻想的な小説を書くことができたのは、彼のそんなおかしな部分のおかげなんじゃないかな...。あぁ、とにかく、話してみたい!雑談したい!!
↑僕のおすすめです!是非是非ご一読あれ!
さてさて本題に戻りましょう(汗)
花房氏や古書滝堂さんやりくとたくさんたくさんお話ししていく中で、ある突拍子もない考えが僕の頭によぎりました。
それはなんと「明日のテスト受けたくねぇ〜」です。
そんなこと普通の大学生なら絶対に考えないことですよね? だってあんなに苦労して頑張って入った大学なんですから、講義は受けたいものだし、テストはその成果を発揮するものなんですから。もし僕が当時同じ大学生の誰かに「テスト受けんわ」なんて言ったら冗談としか取られなかったことでしょう(すっとぼけ)。
冗談はさておき、その時は確かにこう思いました。↓
人生一度きり。俺が今一番したいことはこれ(knockerの雑談)。りくと二人で日本中の人と雑談して、知の巨人になる。それを映画か小説に起こしたい。なら、なんで大学に行く必要がある?どうして大学にあんな莫大なお金を払わなければならない?あそこは金持ちの行く場所なんじゃないか?
このことについてりくと10時間くらい話しました。
「俺は大学をやめる。」
彼は、すでに覚悟を決めていました。実際テストを切って東京に来たんですから。
そんなりくを見ながら、僕は自分の大学一年の生活を思い出していました。
最初の数ヶ月は...日本の首都はいかほどのものかとチャリで駆け回っていたな。あと、いろんな人と出会った。それから恋に恋していたのか、破滅的な自伝小説を書いたっけ。映画の脚本を何枚も書いては捨て書いては捨て。そういや声優事務所に入ったりもしたっけ...でもいい友達ができたりしたなぁ...ああ気づいたら一年も終わるんだなぁ...
...ってあれ、俺、もっと頑張れたんじゃないの???
せっかくの18歳、せっかくの大学費用、無駄にしてない俺?????
気づいたら父親に電話していました。
父「もしもし」
愚息「あ、父さん?俺、大学辞めたい!」
それから、なぜ自分が大学を辞めたいのか、大学を辞めてから自分がしたいことは何なのかを熱く語りました。
父「........」
しばらく無言が続きます。緊張です。と、突然、父親が壊れました。
父「ハァ?!〜〜〜あっはっはっはっはっ!!!」
愚息「あ、あの?」
父「ハハハハハハ」
愚息「いきなり×突拍子×寝耳に水で驚くのもわかるけど、マジだから!本気と書いてマジだから!!ねぇ!!!」
父「うんうん。...ッフッフッ」
悔しかったです。父親が笑っているから、ではありません。自分がまだまだ『子供』であると突きつけられた気がしたんです。これでも足りない頭をフル回転して出した結論なんやぞ!!!って。悔しくて、拗ねて、拗ねている自分が嫌で、僕も笑いました。
愚息「あはははははははッッ」
父「おい、お前なんで剣道と勉強ばっかしてきたんや」
愚息「......あ」
この一言で父親が何を言いたいのかがわかりました。
僕は小1から高3まで剣道と勉強しかしてきませんでした。道場は県内屈指できつかったし、中高の部活は文字どおり地獄でしかなかった。もともと身体能力が高い方ではなかった僕が、そんな全国トップレベルの選手たちの中でレギュラーの座を勝ち取るには、極限まで自分を鍛え、あとは頭を使うしかなかった。だからずっと勉強していたんです。剣道が辛いときは頭を使うように心がけ、勉強がしんどくなったら剣道の地獄を思い出して「たいしたことない」と自分に言い聞かせる。そんな僕を「才能のないやつの悪あがき」とか「二足のわらじを目指す典型的な失敗例」といろんな人から揶揄されました。時には、学校の先生にまで。
でも結果的には、レギュラーも、志望校も、掴んできました。
だから父親はこう言いたかったんだと思います。
「あれがしたいから、これは諦める。そっちはしんどいからこっちにしよう。そんな考えじゃ何も成功せんぞ。やれるだけのこと全部全力でやってから、取捨選択しろ」
悔しかったです。やっぱり親ってスゲェなと思いました。忘れちゃいけない大切なことを思い出させてくれる。
knockerも大学も小説も映画も恋愛も友情もなんもかんもひっくるめてやってやろうやないかい!と熱くなって、気づいたら朝になっていました。。。
とりあえず、寝ようかってりくと話していて気付きました。
「あ、今日学年末(試験)か。」
次回もお楽しみに〜〜
今日も読んでいただきありがとうございました〜〜
ep0はまた次の機会に!!コメント、シェア、どしどしお願いします!!
ep4 「古本屋さんって、どうやって儲けてるんスか?!」古書滝堂に突撃雑談!
※みなさんいつも読んでいただきありがとうございます。もしよろしければこのページの下部にある各種SNSのボタンでシェアお願いします! 「読書になる」ボタンも是非是非〜〜 あとあとコメントなんかいただけると、嬉しいです〜〜
こんばんはーsoraです。今日は1日自主制作映画撮影でした。大変だけど、楽しいです。楽しいことをやれてるって幸せです...。
さて前回は突然古本屋さんに行くことが決定したところまででしたね。しかもだいぶ失礼な理由で(といいつつタイトルにしていますが)。
↓今撮っている映画のワンシーン。いつか上映会するので見に来てください!
古本屋へのラブレター
いきなりですけど僕の、古本屋さんに対する愛をすこーし書かせてください。
まず、店の雰囲気がヨイ!
「古本を売った人々と積み重ねられて売られている本一冊一冊との間には数え切れないほどの悲喜交交があったから」、でしょうか。植物園に来ているような、水族館に来ているような気分になるんです。
古本屋にあるたくさんの本たちは、どれだけ整頓されていても、どこか寂しそうなんですよね。でも、新刊の本たちとは違い、こちらに向かって『買って〜』なんて媚びることは決してない。ただただ、次の読み手をひっそりと待つ感じ。立ち読みする人がいても、「どうぞ、ゆっくり見ていってくださいね」みたいな。
たくさんの本でごちゃごちゃしているのに、すごく落ち着いてます。
あと、僕は古本自体が好きなんです。
みなさんありません? 古本を買って読むと知識人に慣れたような気がするあの感覚。 あれは多分「本というメディア+人々の記憶」が読み手の感覚を刺激しているからだと思います。古本が持つ魔力みたいなものですね。
読んでた古本の中でも特に自分が気に入った一文のそばに、よく見ると薄く波線が引かれていたりする。そんな時はもう大興奮です。『うわっ、この人僕と感性が一緒やん!どんな風に解釈したんかな...なんかこの波線にもドラマがあるのかな...』って。それからふと背表紙を見てそこが破れていたりすると、『あぁ、やっぱりこの本を売った人は相当読み込んだんだろうなぁ、いや、単に雑なだけかな』なんて勘ぐったり。僕はおしゃべりが得意じゃないので(雑談したいくせに...)、紙面を通して、時間を超えて、知らない誰かと脳内コミュニケーションをとるんです。
あー全然書き足りないな。と、とにかく古本屋さんには、古本には、僕を強く惹き付ける『味』があるんです!
さてのっけから個人的に飛ばしてしまいましたが、いよいよ古書滝堂にて雑談です。
↓これ、その時の動画です。むちゃくちゃ面白いので是非。
さて僕らがした雑談は以下のとおり。
- 古本屋さんが集うという『市場(イチバ)』とは一体何??
- 古本のセリで、大手に勝つ秘訣って??
- だいたい、古本の値段ってどうやって決めるの??
- ぶっちゃけ、どうやって儲けてるんスか?!
- 店長さんが今一番雑談したい人は誰??
- 店長さんおすすめの気持ち悪い本って何??
- 僕、アニオタです。まんだらけが大好きです。グヘヘ
- 古本を買う理由。古本を買うことの良さ。
- 電子書籍はライバルではない。紙媒体は強い。
- まとめて、古本はいいぞ。
内容を書いてもいいんですが、そしたら僕らのしたいことと趣旨がずれちゃうので、一応目次だけ。どうです、興味そそられません? ほんと、むちゃくちゃ面白いです!
↓もう一回貼っときます。おもろいやで!!!
ただ、貴重な本も多いはずの古本屋さんにいきなり缶コーヒーの差し入れをするところ、まだまだ未熟な僕らでした...笑
FIN
今日も読んでいただきありがとうございました!
次回はep0ということで、よりディープな過去に触れていきたいと思います!
ではまた〜〜
sora